桶職人  鈴木美夫 氏
大正15年生れ
74歳
 親子三代にわたっての桶職人。戦前、戦後、桶・樽などは一般家庭はもちろん、あらゆる 職業のなかで使われていた。農家の道具類には木製の物が多かったのだが、ご多分にもれず、 プラスチック製品の登場により、注文が激減した。一時期仕事がなくなり、東電のサラリー マンを30年間勤める。その傍ら、地元を中心に細々と仕事を続ける。主に、お寿司を作る際 に御飯を混ぜるための飯台等を作り売っていた。材料は、木曽から2尺5寸(75cm)以下の、さ わらの木っ端を仕入れ、これを削って使う。道具は先代からのものを使っている。一番使う 道具はカンナ、それも内カンナ(桶の内側を削るカンナ)。



 桶、樽用の道具は、現在ほとんど市販されていないので、自分でこしらえる物もある。
作っていて気をつける点は、木の節を避ける事と、木の逆めをとめる事。現在は、接着剤を 多用する木製品が非常に多いが、鈴木氏は、竹の合い釘を使う。
木の製品は、長持ち、使っていてあたたか味がある、飽きがこない、万一壊れても修理でき るし、結局は安くつくだろう?と、鈴木氏は語る。
また、鈴木氏は民謡をたしなみ、尺八も吹く趣味人である。



鈴木氏の作品
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